【新卒】2021年入社 技術職

社員インタビュー
社員インタビュー

【新卒】2021年入社 技術職

未知の工具や手順は
質問して覚えていける
先輩に支えられて
エンジンの知識を吸収

2021年4月入社 / 機械工学系高校卒
横浜事業所 ソリューション・エンジニアリング事業部 技術グループ

K.T

ボルテック入社のきっかけ

船や機械が好きで機械科へ進学、現場を知る先生が推薦

私は函館出身です。海はとても身近な存在で、よく友達と釣りに出たり船を見に行ったりしていました。祖父は昔漁師をしていたのでその姿がずっと心に残っていて、進学時も「船の機械の仕事に関わりたい」と思って水産高校の機械科を選びました。
学校で習ったのは船舶の基本からです。エンジン実習では本当にエンジンを全部バラして、もう一度動かせるように数カ月かけて組み立てたこともあります。ほかにも部品を旋盤で削ってハンマーの頭を作ったり、アルミ箔を炉で溶かして表札を作ったり、実習が多い学校だったので「自分の手で目指した形に仕上げる面白さ」を体験できました。
高校の先生方は皆さん海の仕事に関わっていた人がほとんどで、以前の仕事経験から担任の先生が「ボルテックはいいと思う」と薦めてくれました。調べてみるとエンジン分解などのエンジニアリングに注力している会社です。自分がやりたかったことがそのままできると思ったので、この1社だけに応募して面接を受けました。そのとき「機械系の部署に入りたい」と話して入社後は希望の部署に所属しています。

voice-1

仕事を覚えるまで

同じ「機械」でも工具から違い、先輩に聞きまくる

ただし、学んだ「機械」と現場の「機械」は全然違います。分解時に使う工具にも種類があり、特殊な用途に合わせたものや独自で使っているものなどさまざまです。最初の頃は「○○を持ってきてくれ」と言われても形が分からず、置き場所も分からなかったので先輩に聞いてばかりでした。分解手順も流れは分かりますが、現場ごとに仕様や状況が違うエンジンについては未知です。とにかく入社してしばらくは「これは何ですか」「それはどれですか」と聞きまくっていたと思います。1つ1つに丁寧に答えてもらって知識をまとめていきました。
学ぶためによく使っていたのはノートや写真です。教えてもらったポイントを書き留め、その日に持っていった工具類を写真に残して覚えました。「エンジンをどのくらい分解するか」でも必要な工具は変わります。次に似た現場に行くときは「これが必要だな」と復習しながら準備していました。
1年ぐらい経つと、軽微な点検作業であれば「何を持ってどうすればいいか」が分かってきます。大きな点検になるとエンジンを全部バラして数カ月かけて組み立てる工程になりますが、だんだん周りが見えてきて「あそこまで進んでいるから次はこの作業だろう」「あれを外すならこの工具を用意しよう」と考えて動けるようになります。自分がスキルアップしている感覚があって仕事が面白くなっていきました。

voice-2

仕事のやりがい

私たちは、産業の基礎を支える仕事をしている

関わるエンジンもさまざまです。誰もが知るような大手メーカーの工場で、数基のエンジンを数カ月かけて点検する仕事もあります。クレーンを使って運ぶような大きな部品を1つずつ外し、ピストンまで抜いて清掃・点検した後はまた稼働できるよう間違いなく組み立てます。運転試験は、圧力や効率、点火するタイミングなども調整する繊細な作業です。手をかざして熱の漏れがないか確認し、ライトで可動部を照らして油漏れがないかも見ていきます。
学校で習ったときは「組み立て直して動く」というレベルでOKでしたが、今私たちが扱うのはお客様の事業を支える大切な設備です。ボルト1つ、組立数ミリの差でエンジンは動かなくなるので、とても緊張感があります。これらは働き始めてから意識したことかもしれません。そのぶん試験で無事にエンジンが回転し、広大な工場に電気が行き渡る様子を確認できると達成感があります。
業務としてはエンジンの定期点検ですが、携わる業界は自動車・化学・リサイクル・船舶など幅広いです。どの現場でもエンジンがなければ発電できず、電気がなければ稼働できません。私たちはエンジンという面から産業を支える役目を担っているのだと思います。

voice-3

目指すべき未来

技術と感覚を磨いて、さらに成長していきたい

先輩方がすごいのは、技術知識だけでなく体の使い方や感覚まで研ぎ澄まされているところです。例えば自分では抜けなかったピストンも、先輩が壁面を意識して少し角度を変えるだけでスッと抜ける。こういったコツは経験していくしかないので先輩に聞きながら上達させていきたいところです。

voice-4

就活生へメッセージ

社会人になって身につけたのは「とにかく分からなかったら聞いてみること」ですね。最初はどう質問していいか迷っていましたが、先輩に助けられて今はどんどん聞けるようになりました。機械が好きで積極的に人と話す姿勢があれば、この会社で技術を身につけて成長できると思います。